COLUMN 不動産売却コラム

2026/05/13(水)

公図とは?公図の基本的な役割と種類が異なる背景について解説!

不動産登記や土地の取引において、「公図」という言葉を耳にする機会は少なくありません。
この図面は、土地の所在や形状、隣接地との関係などを把握するために不可欠な情報源となります。
なぜ公図が必要とされるのか、そしてその種類によってどのような違いがあるのかを知ることは、土地に関する理解を深める上で重要な一歩となるでしょう。
今回は、公図の基本的な役割から、その種類が異なる背景について解説します。

公図とは何か

土地の位置形状を示す図面

公図とは、法務局に備え付けられている図面の一つで、ある地域の土地の位置や形状、地番、道路、水路などを図として表したものです。
隣接する土地との境界線も示されており、それぞれの土地がどのように配置されているのか、全体的な位置関係を把握することができます。
不動産取引や土地の調査を行う際に、まず参照される基本的な資料と言えます。

法的な地図としての役割

公図は単なる地図ではなく、法務局によって管理される公的な図面です。
土地の物理的な位置や形状を示すことで、土地の権利関係や利用状況を把握するための根拠となります。
登記制度における重要な一部として、土地の区別や特定に役立つ法的な役割を担っています。

公図の種類はなぜ違うのか

地籍調査に基づく精度が高い地図

現在、公図と呼ばれるものには、精度によって大きく二つの種類があります。
「地図(法第14条地図)」と呼ばれるものは、国の事業である地籍調査によって作成された、現地復元能力を持つ非常に精度の高い地図です。
土地の面積、距離、形状、位置などが正確に測量されており、信頼性が高いのが特徴です。

明治時代作成の図面との違い

一方、一般的に「公図」として広く認識されているのは、「地図に準ずる図面」と呼ばれるものです。
これらは明治時代に行われた地租改正などの際に作成された図面を基にしており、当時の測量技術の限界から、現代の地図に比べて精度が低い場合があります。
地籍調査が進んでいない地域では、この「地図に準ずる図面」が公図として利用されています。

まとめ

公図は、土地の場所や形、隣接地との関係を示す重要な図面であり、法務局によって管理される法的な地図としての役割を果たしています。
公図には、地籍調査に基づいて作成された高精度な「地図(法第14条地図)」と、明治時代に作成された図面を基にした精度が低い「地図に準ずる図面」の二種類が存在します。
これらの精度の違いは、作成された背景や時代による測量技術の違いに起因します。
土地に関する調査や取引においては、公図の基本的な役割と、その種類による特性を理解しておくことが不可欠です。

その他の記事を見る