COLUMN 不動産売却コラム

2025/10/01(水)

住宅ローン返済で困難な時の解決策!リースバックと任意売却を比較

住宅ローン返済に苦慮し、自宅を手放さずに住み続けられる方法を探している方にとって、リースバックと任意売却は重要な選択肢となるでしょう。
どちらも住宅を手放す代わりに、引き続き居住を続けることができる方法ですが、それぞれの手続きや費用、そして生活への影響は大きく異なります。
今回は、リースバックと任意売却の違いを詳細に解説し、どちらの方法が自身の状況に適しているのか判断する上で役立つ情報を提供します。

リースバックと任意売却の比較

リースバックとは?メリット・デメリットと向いてる人

リースバックとは、自宅を不動産会社などに売却し、同時にその不動産会社から賃貸として借り戻す方法です。
メリットとしては、すぐに現金を得られること、引き続き自宅に住み続けられることなどが挙げられます。
一方、デメリットとしては、賃貸料を支払う必要があり、売却価格よりも賃貸料の方が高額になる可能性があること、契約期間が終了すると退去しなければならない可能性があることなどが挙げられます。

リースバックは、まとまった現金が必要で、すぐに住まいを手放したくない、しかし将来的に住宅を手放す可能性を検討している方に向いています。
例えば、まとまった資金が必要な医療費の支払いや事業資金の調達などに活用したいと考えている場合、リースバックは有効な選択肢となるでしょう。
また、高齢化が進み、将来的に介護が必要になる可能性を考慮し、住み慣れた自宅に住み続けながら、必要な資金を確保したいという方にも適しています。

任意売却とは?メリット・デメリットと向いてる人

任意売却とは、住宅ローンの債権者(銀行など)の同意を得て、住宅を売却する方法です。
メリットとしては、リースバックと比較して、売却価格と賃貸料の差額が小さくなる可能性があること、住宅ローン残債を減額できる可能性があることなどが挙げられます。
デメリットとしては、売却までに時間がかかる可能性があること、売却価格が低い可能性があることなどが挙げられます。

任意売却は、住宅ローン残債を減らし、住宅ローンの負担を軽減したいと考えている方、また、時間をかけて売却活動を進めることに抵抗がない方に向いています。
例えば、住宅ローン返済に苦慮しつつも、わずかながらでも住宅ローン残債を減額し、今後の生活の安定を図りたいと考えている方にとって、任意売却は現実的な解決策となるでしょう。

リースバックと任意売却手続きの流れと費用の違い

リースバックと任意売却の手続きの流れは大きく異なります。
リースバックは、不動産会社との交渉、売買契約、賃貸契約の締結という流れになります。
一方、任意売却は、不動産会社や司法書士などの専門家との相談、売却活動、債権者との交渉、売買契約の締結という流れになります。
費用に関しても、リースバックは仲介手数料や賃貸料が発生し、任意売却は仲介手数料や諸費用が発生します。
それぞれの費用はケースによって異なるため、事前に詳細な見積もりを取る必要があります。
リースバックの場合、不動産会社との交渉次第で、手数料や賃貸料の条件が大きく変わる可能性があることを理解しておくべきです。

リースバックと任意売却後の生活の変化

リースバックを選択した場合、自宅に住み続けられますが、賃貸料を支払う必要が生じます。
任意売却を選択した場合、住宅ローンからの解放が得られますが、新たな住まいを探す必要があるかもしれません。
どちらの方法を選択するにしても、生活費や住居費の見直しが必要となる場合が多いでしょう。
生活の変化への対応を事前にシミュレーションし、具体的な計画を立てることが重要です。
例えば、月々の生活費を詳細に把握し、リースバックによる賃貸費用増加や任意売却後の住居費用増加を考慮した上で、生活水準を維持できるかどうかを検討しなければなりません。

住宅ローン返済が難しい…リースバックと任意売却で解決できる?

リースバックで住宅ローン問題を解決できるケース

リースバックは、住宅ローン返済が困難な状況において、すぐに現金を得て、住宅ローン返済の一部に充てることで、返済負担を軽減できる可能性があります。
しかし、賃貸料の支払いが発生するため、返済負担が完全に解消されるわけではありません。
リースバックが有効なのは、一時的に資金が必要で、その後、返済を継続できる見込みがある場合や、住宅ローン返済以外に大きな借金を抱えていない場合です。

任意売却で住宅ローン問題を解決できるケース

任意売却は、住宅ローン残債を減額することができれば、残りの返済負担を軽減することができます。
しかし、売却価格が低い場合、住宅ローン残債を完済できない可能性もあります。
任意売却が有効なのは、住宅ローン残債をある程度減らすことで、返済負担を軽減できる見込みがある場合、また、新たな住まいの確保に問題がない場合です。

リースバックと任意売却住宅ローン問題解決までの期間

リースバックは、比較的短期間で手続きが完了しますが、任意売却は売却活動や債権者との交渉に時間がかかるため、数ヶ月から1年以上かかる可能性があります。
緊急性の高い状況ではリースバックが、時間的な余裕がある場合は任意売却が有効な選択肢となり得ます。

リースバックと任意売却相談窓口

住宅ローン返済に困っている場合は、金融機関や司法書士、不動産会社などに相談することが重要です。
それぞれの専門家が、個々の状況に合わせた適切なアドバイスをしてくれるでしょう。

まとめ

リースバックと任意売却は、住宅ローン返済が困難な状況において、自宅に住み続けながら問題を解決するための有効な手段です。
しかし、それぞれの手続き、費用、生活への影響は大きく異なります。
どちらの方法が最適かは、個々の状況によって異なります。
そのため、専門家のアドバイスを受けながら、慎重に検討することが重要です。
それぞれのメリット・デメリット、手続きの流れ、費用、生活への影響などを比較検討し、自分にとって最適な方法を選択することで、住宅ローン問題を解決し、安心して生活を送ることが可能となるでしょう。